食費目的で水耕栽培を初めて5ヶ月、いろいろな方法を試しました。

その中でたくさんの失敗をしたのですが、
その失敗を全部なくせば、最も安く、最も手間をかけずに
野菜を収穫することができます。

なので、小さな失敗から大きな失敗まですべてまとめつつ、
水耕栽培をこれから初めたい方へのアドバイスとしてお伝えできればと思います。

失敗その1.LED選びを間違えた

LEDで十分野菜が育つことはどこにでも書いてあるのですが、
どのLEDがいいか、というのは悩むと思います。

いろいろ悩んだ結果、まず僕が買ったのがこの30Wの投光器というやつ。
300w相当の光が出ます。

植物育成LEDや、一般のLEDの値段に対して出力ワット数が高く、
販売元が日本人で保証もあったので買いました。
実際の写真がこちら。

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すべての段にありますが、上の段にあるのが見やすいでしょうか。
結果的に言うと、これは大当たりでした。

さて、この30w投光器の周りに小さい10w投光器があるのをご確認いただいたところで、
次の写真をご覧ください。

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30Wの真下にある水菜と、その手前にある水菜は背の高さが全然違いますが、
実はこれ、同じ日に植えたんです。

手前のには10Wの光が当たっているのですが、
ワット数の違いでこんなに差が出てしまいます。

尚、ピンクのライトは取りつけた直後に写真を撮ったので
この水菜の成長には関係ありません。

さて、そのピンクのLEDについてですが、
amazonで水耕栽培用のLEDを検索すると、
植物育成用のLEDライトがたくさん出てくると思います。

青と赤が光合成に有効というのはいろいろなところに
書いていると思いますが、これについて悩んでいる方も
多いと思うので解説します。

植物育成用のLEDは、光合成に最適な青・赤のLEDをメインに、
白・その他の波長の光を少し加えて最適化しています。

一方、普通の真っ白なLEDはすべての色を含んでいます。

つまり、白のLEDは光合成に必要のない光まで含むので、
電気代が少し無駄になってしまいます。

ただし、植物の成長に悪影響があるというわけではありません。
投光器は白ですが、グングン育っているのがその証拠です。

植物用のLEDは光合成に最適化されており、
無駄な波長の光を出しません。

つまり、結局のところは、電気代だけが違うということになります。
(家庭的なレベルの水耕栽培の話なので
専門的な育成方法をするとどうだかわかりませんが)

白のLEDでもよいのなら、初期投資が安くすみ、
そのかわり電気代が高くなる、というだけの話です。

というわけで僕が最終的に選んだLEDはこの様なものです。

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この、三叉になっているやつです。

先っぽに付いてるのは一つは育成用の赤青LEDですが、
あと二個はこれです。

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これは何かと言うと、ダイソーで最近販売し始めた
60W相当で150円の白色LEDの丸い部分を、半田ごてで切り取ったものです。

フィルターがない方が光が直接届くし拡散しないので切っています。

で、あとはこういうやつです。

なんと、コンセント付きソケット4つで1350円です。
これを3又とかしてます。

こちらは2又です。

この2又を3個買うと、450円くらいで4個の電球がつけられます。

これに全部ダイソー電球をつけたとして、かなりざっくりですが

コンセントソケット:1,400円
2又を12個:1,800円
電球16個:2,400円
合計5,600円で、960wの出力となります。

投光器だと、300w相当でざっと2,000円なので、
960w出力換算だと6,400円になります。

だたし、仮に500w相当等の強い投光器を買って距離を置いてまんべんなく…とやっても、
光源から少し距離が離れたり、真下から外れると光の威力がすぐに弱まり、成長がガクッと遅くなります。

W数の高い光源を遠くから当てるより、W数が低くても近く(20cmくらい)から当てる方が全然よいです。

というわけでおすすめは、ダイソー電球の構成で
たくさんの光源を作り、上から近距離で照射できるスタイルにすることです。

尚、10wの投光器だと全然割に合わないので、買わない方がよいです。

失敗談その2.土は必要なかった

2つ目は、「土」です。

水耕栽培を初めてしばらくすると、
多分土の誘惑にかられるんじゃないでしょうか。

ハイドロボールとか、パーライトとか、バーミキュライトとか
使ってる人いますからね。

僕も買ってみたのですが、結局全く使わなくなりました。

発芽しやすく初期は根が伸びやすいとかあるかもしれませんが、
後述する発芽方法を利用すると、本当に不要です。

あと、土が絶対よくない理由は

「カビ」

です。

すぐにカビが生えます。
土の表面を濡らさないようにすればいいのですが、
そうすると土が持つ

「空気と水をバランスよく保有する」

という長所が活かせず、意味がありません。

というか、掃除も面倒だし扱いも面倒だし
手間もかかるし、土は本当に不要です。

土の下に水の層を作って…とかやりましたが、
何のための水耕栽培?って感じになりました。

カビはすぐに生えるし、そもそも
土を扱う煩わしさがいらないから、水で野菜を作るんですよね(笑)

失敗談その3.エアーは重要ではなかった

水耕栽培のサイトを見ていると、エアーや水の流れが必要と書いています。

なので僕もこんなのを使っています。

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ポンプのパワーは十分で、100均の箱10個にこんな感じで分配しています。

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10又のはこの商品を使っています。

空気は圧力の少ないところから出てくるので、
こういう調節弁が必要になるわけです。

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エアーポンプの穴からでる2つのチューブを結合して、
10又の調節のやつに接続、という感じです。

チューブはダイソーで売ってます。結合するパーツはこういうのを使うと安いです。

で、半田ごてでダイソーのカラーボックスに穴を開けて
チューブを通し、エアーストーンをつけてガムテープで底に貼り付けて
ぶくぶくしています。

で、もちろんエアーの効果はあると思います。

が…。

想像するとわかると思いますが非常に面倒です。

配線しちゃうと取り外して洗うのも一苦労だし、
簡単に動かせないし、野菜が育つと水が減るから圧力が低くなり1箇所からぶくぶく出ちゃうし、
メンテナンスが面倒です。

お金をかけずミニマムの設備で収穫したい方には
これはやってられないですよね。

じゃあ根腐れ対策はどうしたらいいの?
と思うかもしれませんが、水菜やレタスくらいなら
根腐れする前に収穫できちゃうんです。

ただし、先に述べたLEDの適切な使用が重要となります。

空気や水の流れがないと成長が遅くならないの?
と思うかもしれませんが、それも大丈夫です。

エアーに比べたら、LEDの方が何倍も大事であり、
LEDさえちゃんとしてればとにかくグングン育つのでご安心ください。

失敗談その4.ほうれん草がとう立ちしてしまった

水耕栽培を始めると、誰もが健康に良いほうれん草を育てたいと思うと思います。

発芽のコツとかありますが、普通にまいても時間がたてば発芽してくれます。
で、普通に水耕栽培するわけですが、

LEDを24時間照射するスタイルだと一発でとう立ちする!

とう立ちすると、葉っぱが全然大きくなりません。

早く成長させたくて24時間照射する人もいるかもしれませんが、
だからと言ってレタスや水菜も2倍早く成長するわけでもないので、どんな野菜も
12~16時間くらいの照射で電気代を抑え、その分、育てる数を増やせばいいと思います。

また、夜中は真っ暗にしないととう立ちしてしまいます。

ほうれん草を育てるなら、1日10時間前後の真っ暗闇を与えられる場所にすると良いです。

尚、春菊もLEDの当て過ぎでとう立ちすると書いてある文書がありますが、
僕は経験がありません。よほどじゃないととう立ちしないのかも?

失敗談その5.100均グッズは特に必要なかった

水耕栽培を検索すると、100均グッズでやってる記事が多いですね。

でも結局のところ、スポンジ以外何も必要ないんじゃないかなと思います。

僕の場合は、100均の蓋付きカラーボックスに
半田ごてで穴を開けて、スポンジでやってます。

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黒い箱を選んだのは、遮光のためです。

アルミで遮光しないと藻が生えるって言いますもんね。

この黒い箱だと藻が生えません。
また、水が外気に触れないのでカビ問題も抑えやすく、液肥が無駄に蒸発もしません。

でも実は藻なんて生えても収穫に影響はないし、
むしろ酸素を提供してくれるから良いものなのかもしれません。

それに、この黒い箱だと水の量が見えません。

半田ごてで穴を開けるのも面倒だし、BOXを購入するのにもお金がかかります。

これらの事を考えると、結局は

「ペットボトル」

で十分という結論に至りました。

ペットボトルだとエアーが無いので、成長は少し遅くなるかもしれませんが、
それは数でカバーすればいいんです。

トマトとかは無理でしょうが、
レタス・水菜・ほうれん草・小松菜・チンゲンサイなどの葉物野菜は、
全然ペットボトルで十分です。

何度も言いますがLEDさえしっかりしていれば十分収穫可能だからです。

水の量も見れますし、液肥は蒸発しないし、何よりお金がかからないし、
どんどん増やせるし、葉っぱが大きくなったら距離を置けるし
ということで、いいことづくめです。

失敗談その6.肥料選びを間違えた

水耕栽培の超初心者の方は、肥料について間違えてしまうかもしれません。

というか僕が間違えただけですが^^;

水耕栽培に使うのは、この

「ハイポニカ」

です。くれぐれもハイポネックスを大人買いしないように!(笑)

ちなみにホームセンターではなかなか売っていないと思います。

失敗談その7.苗作りに苦労した

スポンジに、十分に根が伸びた苗を挟んで
ペットボトルにちょこんと差し、栄養を入れれば完成なわけですが、
この発芽の苗作りにオススメの方法をお伝えします。

それは、これです。

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先程100均はいらないと言いましたが、これはあった方がいいです(笑)

これ、何をやっているかというと、
ボックスにザルをはめて、排水口のアミをかぶせています。

で、水をひたひたになるまで入れて、種をまき、霧吹きでシュッと毎日やります。

これで、根が下の方へ伸び、葉が出てきます。

結構大きくなるまでこのまま放置でもいけちゃうんです。

この方法を見つける前は、よくネットで載っている
トイレットペーパーをかぶせる作戦をやりました。

が、トイレットペーパーが邪魔だし、ある程度の大きさまで育てると

カビ

が生えるし、あと面倒くさい!

育った根にトイレットペーパーが絡みつくといった問題もありました。

パーライトなどで発芽させる方法もありますが、
根に絡みついたパーライトをチマチマ落としたり、
抜いてるときにブチッとちょん切れてしまったりと、これまたウザいです。

不織布だと目が細かすぎて抜けません。

また、お皿や底の浅い容器にそのまま種を並べると、
発芽しますが根がグニャッと曲がってしまいます。

大きくすることもできないし、放置もできません。
(放置できるといつでも移植できる)

というわけで、これらの欠点をすべて解決したのが上の方法です。

種を多めにまき、育てます。
すると、5割くらいは根が下に

「真っ直ぐに」

伸びます。

育ちのいい良質の芽を摘んで、
上に優しくスルスルと引っ張ると、
余計なモノが付着することなく苗が出来上がるということになります。

これをスポンジで葉っぱの部分の下のところを挟んで
ペットボトルにセットすればOKです。

このとき、上の春菊の写真の様に、
葉っぱの下の茎の部分を挟むことがコツです。

これにより、成長したときにポキッと
倒れずにすみます。

もし、ペットボトルに種をセットしたスポンジをはめて、液肥をたっぷり入れて
水をかけて発芽させる手順でいくと、発芽しなかったときに面倒ですし、
根っこが伸びてきたときに呼吸のために液肥の量を調整するのが手間になります。

だから、排水口網を使って、ある程度成長させてから
元気な苗を選んでスポンジとペットボトルにセットした方が、最初から液肥の量も調整できるしよいです。

液肥の量は、根っこが「ピッタリ」と浸かるくらいがいいと思います。

呼吸が・・・根腐れが・・・と心配になるかもしれませんが、
液肥の中の酸素がなくなるころには根がちょっと出て呼吸出来るようになるし、
液肥の補充の手間も考えるとなるべく多く入れておきたいところです。

足湯の様な水量にしても、ほとんど成長速度は変わらないし、
すぐに水がなくなってしまいます。

種は常時発芽させておくことで、
収穫したあとにすぐに次の野菜を作ることができます。

ペットボトルを並べると育成の密度が薄くなりますが、
種のうちは密度が高くても大丈夫なので、場所的にも効率的です。

ちなみに、ほうれん草の種は暗闇とか冷蔵庫とか
いろいろキーワードが出てきますが、
パラパラッと蒔いて毎日霧吹きするだけで、時間を待てば芽が出てきます。

育ってきたやつから使えばOKです。

ペットボトルで直接発芽させる方法は、
ほうれん草の発芽率を考慮するときついです。

かといって、2~3粒一緒に1つのスポンジに植えるのは
液肥の調節以外にも間引きという手順が発生するので、これも面倒です。

失敗談その8.密集して植えすぎた

苗が小さい頃は、どうしても密集したくなります。

が、結局は密集させると徒長して大きくなりません。
レタスはフニャフニャして美味しくないです。

間引けばいい・・と最初は思っていたとしても、
面倒くさくてやってられません。

間引いても食べれる量はごく僅かです。

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なので、元気な苗を1つだけペットボトルに入れて
これくらの間隔でめいいっぱい光を当てて(葉が重ならないようにということ)
育ててあげるのがよいと思います。

ペットボトルの場合、欲張って2つ苗を入れてしまうと
最後の段階で葉っぱが重なって成長に支障が出るだけでなく、
水がなくなってしまうので補充も面倒になります。

何より歯ごたえがなく美味しくない野菜になってしまうので、
欲張るのはおすすめしません。

失敗談その9・選ぶ野菜を間違えた

最初はなんでも育てて、キャベツや白菜も育てました。

どうしてもというなら全然いいと思いますが、とにかく場所を取るし
収穫は時間がかかるし、買えば安いし、
ということで、食費目当てでは割に合わなすぎます。

育ててお得な野菜に絞って育てるのがよいかなと思います。
(趣味で育てるなら別ですが^^;)

終わりに

その他の写真です。
何かの参考になれば・・・。

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蛍光灯でも育ちます。

でも、左下のレタスが徒長してます。
光が弱いと葉っぱもシャキシャキせず、おいしくないです。

小松菜は光が弱くても
待ってれば美味しく育ってくれます。

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これも徒長サニーレタスです。
ちゃんと光を当てたサニーレタスは・・・

DSC_1042

ほら、こんなに色がつくし、茎っぽくない!
こんな幼い頃から、ちゃんと葉っぱが太く育つんです。

これはもう本当にLEDの影響です。
だから元気に育ってくれないって人は、LEDを見直すとよいと思います。

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20日大根です。もう2ヶ月くらいたちますが(笑)

ハンダでスポンジ用の穴を開けるのが面倒で、
ズブッ!と差しただけの小さい穴に根っこを通しました。

スポンジもいらないしいいかな~と。

最初はとにかく通しづらかったです。

でも、水をちょろちょろっと流しながらやると、スルッと入ってくれました。

ただ、これはおすすめしません。

ある程度葉っぱが大きくなったとき、
他の葉っぱと接触してるやつを引っ張ったりすると、
ズルズルズルっ…とつられて抜けてしまうんです。

あと、水菜なんかは葉っぱがどんどん穴に吸い込まれるようになって
双葉が閉じてしまい、うまく成長しませんでした。

春菊の様な双葉が丈夫なやつはその問題は起こらないですが、
やっぱりスポンジでしっかり支えた方がよく育ちます。

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中はこんな感じ。

密集して植えすぎたせいで、水が全然なくてやばいです。

水耕栽培でも二十日大根はできますが、
膨らむ部分が地表側にあるか水側にあるかで
どちらに実ができるかが変わってくるようです。

ペットボトルだとどうなるでしょうかね^^;

ざっとこんなところです!
あなたの水耕栽培の参考になるとうれしいです(^o^)