「糖化」って知ってますか?
わかりやすく言えば、砂糖を入れたホットケーキを焼くと茶色く焦げますよね。これが糖化です。茶色くなるのをメイラード反応といいます。
科学的に言えば、タンパク質や脂肪が糖と結びつき、変性することです。
タンパク質に熱などを加えると固まりますが、あれが変性です。で、熱ではなく糖でもタンパク質が変性しちゃうわけで、これが体内でおこることにより老化が進むってわけです。
もちろん原因は食事で摂取しすぎた糖質。実際に糖化が進んだ人の骨は「茶色」いんですよ~!
糖化が進むと、全身が老化し、とにかくあらゆる症状が出ます。例えば
・肌がくすみ弾力がなくなる
・血管が痛む
・太りやすくなる
・動脈硬化
・認知症になりやすい
・がんになりやすい
・心筋梗塞・脳梗塞
・糖尿病
・骨粗しょう症
もちろんこれだけではありません。
ちなみに、肌の色が茶色っぽくくすんでいるのなら、糖化を疑うべきです。
糖化を防ぐ基本は?
といっても現代社会で美味しいものばかり食べてきた人が糖質を減らすのは困難ですね。
ですが、「野菜を先に食べる」なら誰でもできるんじゃないでしょうか?これができないのであればもう諦めましょう。
というわけで、まずは、「野菜を先に食べる = ベジファースト」を心がけましょう!これが基本です。
野菜を最初に食べるだけで、血糖値の急上昇が抑えられ、いくらか糖化を遅らせられます。
さて、前置きが長くなりましたが、ここでタイトルに書いた本題である、9つのお茶を紹介したいと思います。
清涼飲料水をこれらのお茶に切り替えるくらいなら頑張れるんじゃないでしょうか?
糖化を防ぐ9つのお茶と成分の紹介
糖化を研究している米井さんという方が、9つのお茶を紹介しているので、それを書きます。
どれも糖化を防ぐ働きがあるので、これを機にいろいろなお茶を楽しみながら飲んでみてはいかがでしょうか?
1.グァバ茶
甘酸っぱいジュースやグァバサワーで知られるやつで、古くから薬用植物として用いられてきました。
そのグァバの葉と、果実の皮をお茶にして飲みます。
含まれるグァバ葉ポリフェノールは、糖質の吸収を穏やかにし、血糖値の急激な上昇を抑制します。
2.ハマ茶
空海が好んだという逸話があり、古来より「弘法茶」という別名もあるお茶です。
香ばしくあっさりした味わいです。
含まれるアントラキノン類は、利尿作用や便秘改善、滋養強壮、眼精疲労改善、血液上昇防止の効果があります。
3.甜茶(てんちゃ)
中国で昔から飲まれてきた歴史あるお茶で、甜茶ポリフェノールが豊富に含まれます。
アレルギーを緩和させるという効果が有名で、DHCもサプリを出したりしてます。
花粉症も抑えられるらしいので、糖化と花粉予防にいいですね。
4.セイヨウサンザシ茶
ヨーロッパで「心臓の草」と呼ばれており、動悸、息切れ、不整脈などの薬としても使われています。
味は薄く飲みやすい。フラボノイドが含まれます。
糖化に強い効果があるとし、健康ブレンド茶によく使われています。
5.ゴボウ茶
体によいゴボウのお茶です。ポリフェノールのサポニンという成分がたっぷり摂れます。
一日一食健康で若すぎて有名な南雲吉則さんが飲んでいて有名になりました。
皮に含まれるサポニンというのがとりあえず「すごい」らしいです。
6.ブドウ葉茶
ここでもやはりポリフェノールが登場します。
ワインはポリフェノールが含まれてよい、って言いますが、お茶のほうがアルコールがなくていいかもしれませんね。
赤ワインに含まれるアントシアニンも豊富です。
7.ドクダミ茶
ドクダミは、十薬(じゅうやく)という名前で漢方薬でも使われています。
昔からすぐれた薬草として有名です。
ミネラルが豊富で、カフェインを含んでいませんので、妊婦さんやお子さんもOKです。
8.カモミールティー
快眠関係でよく見かける、ハーブのお茶です。
ジャーマンカモミールっとローマンカモミールがあり、ローマンのの方が抗糖化作用が強いです。
アズレンという抗炎症成分が糖化に効きます。
9.柿の葉茶
レモンや緑茶の20倍ものビタミンCを含み、美白や風邪予防に最適です。
味はさっぱりしていて飲み続けやすい。
柿の葉茶のビタミンCは、プロビタミンCといい、熱で壊れないところが優れています。
過ぎたるは及ばざるがごとし
いろいろなお茶を紹介しましたが、こういうのを書いたり、テレビで「◯◯がよい」なんてやったときにいつも言いたいのが、過ぎたるは及ばざるがごとしで、バランスが最も大事だということです。
コレさえ飲んでいれば大丈夫、というのが一番危険なので、適度に楽しむくらいの気持ちで飲んでみることをおすすめします。